2006年04月16日

Googleは広告代理店


Googleの戦略は、いまいち分かりにくく、何か腑に落ちないと感じていた。
「あらゆる情報を整理する」という活動から、安定した収入を得るイメージがどうも浮かばなかったのだ。

グーグル―既存のビジネスを破壊する」を読んでみて、私の中でGoogleの姿がはっきりしてきた。精度の高い情報検索エンジンの提供を戦略の軸にしているイメージが頭から離れなかったのだが、それが理解の妨げになっている原因だったようだ。

それを切り離すと、無料サービスを提供してアテンションを集め、広告代理店としての「場」を作り出すことで収益をあげるという姿が見えてくる。

しっかりしているなと感じるのは、ユーザ登録制の無料サービスで情報のインプットとなる部分を押さえ、その情報を解析することで、ユーザ一人一人の興味や関心についての情報を得ていることだ。
情報解析はGoogleの蓄積してきた技術で得意分野であり、その精度の高さがあってこそ、効果の高い広告配信が可能になる。

GoogleはWeb2.0時代の新しいタイプの広告代理店であるという訳だ。納得である。


グーグル―既存のビジネスを破壊する
佐々木 俊尚
4166605011


posted by cuckoo at 16:53 | Comment(0) | TrackBack(0) | 書籍・雑誌
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